手仕事のはなし
弊社は、従業員7名の小さなワインビネガー専門メーカーです。
創業当時(1959年)は、業務用ワインビネガーのみを製造しておりましたが、およそ25年ほど前から個人のお客様向けの商品の販売も開始し、現在に至ります。
創業者・雨宮高明はじめ、現在でもワイナリー出身の醸造家(エノログ資格保有)が醸造に携わり、『日本の食文化に合うワインビネガー』を目指し、確かな醸造技術の研鑽とひたむきな努力を日夜続けております。
工業的に造っても、それなりに美味しいものは造れるとは思います。ただ、やはり人の手がかかったもの、想いが込められたものには敵わないと当社では考えております。
本当に「酢酸菌は気まぐれな菌」で、すねると発酵をやめてしまうことも...。酢酸発酵を行う期間は、気温や天候など自然条件と発酵状況を見極めながら醸造家が管理を行います。失敗すればタンク丸ごと水の泡になってしまう作業は、長年の経験がものを言うのではないかと思います。
弊社における手仕事を極めた商品が、ワインビネガーの最高峰といわれる「バルサミコ酢」です。2016年に「バルサミコ酢」を初リリースして以来、毎年1000本限定で発売し、おかげさまで全でのVintageで完売を頂いております。このバルサミコ酢は、創業当初からの夢であり、弊社のフラッグシップでございます。
1房のぶどうだった頃から数えて、なんと11年の歳月と手間をかけて醸されます。この漆黒の1滴を是非ご堪能くださいませ。